2026/10/14 09:00

ファッション業界でいま、「素材そのもの」を見直す動きが広がっています。

2026年9月、ラグジュアリーグループKeringは、ミラノ・ファッションウィークで次世代素材を使ったプロジェクトを発表しました。

参加したのは10組の新進デザイナー。使用されたのは、菌糸体から生まれる素材、発酵によって作られるバイオベースのナノセルロース、植物由来素材、再生繊維、タンパク質由来素材など、多様な新素材です。

興味深いのは、これらが単なる「レザーの代替品」として紹介されているわけではないこと。

素材そのものの質感や柔軟性、特徴を理解しながら、そこから服やバッグのデザインを考えるというアプローチが取られています。

Keringは、2028年までにレザーへの依存度を2025年比で30%削減する目標も掲げています。

もちろん、レザーがすぐに姿を消すという話ではありません。

ただ、「どんな素材からものをつくるのか」という選択肢が、これまで以上に広がっていることは確かです。

never leatherが使用しているMalaiも、こうした新しい素材の流れにつながる存在です。

Malaiは、南インドのココナッツ産業で生まれる副産物を活用し、発酵によって作られるバクテリアセルロースをベースにした植物由来のバイオマテリアルです。

私たちがMalaiに惹かれたのは、単に「動物由来ではないから」だけではありません。

植物や微生物、発酵といった自然の仕組みと、現代の素材開発が組み合わさることで、これまでとは違うものづくりの可能性が生まれていること。

そして、その素材を毎日の生活の中で実際に使えるものにできること。

それがおもしろいと感じたからです。

菌糸体、セルロース、植物繊維、発酵タンパク質。

少し前までは研究室の中の話に聞こえた素材が、いまは実際のファッションやプロダクトへと使われ始めています。

素材の未来は、すでに始まっています。

never leatherも、その選択肢のひとつを、日常の中に届けていきたいと考えています。