2025/12/04 12:00

私たちがふだん何気なく選んでいるファッションアイテムには、
実は“つくるまでの環境負荷”が大きく関わっています。
その中でもとくに大きいのが、素材づくりに伴う CO₂(温室効果ガス)排出量 です。

「環境に優しい素材を選ぶ」というと難しそうに聞こえますが、
じつは CO₂ の観点から見ると、とてもシンプルな話になります。
“できるだけ排出量が少ない素材を選ぶ” というだけで、
それが地球にとってやさしい選択につながるのです。

動物性のレザーは丈夫で魅力的な素材ですが、
家畜の飼育・飼料・水・加工工程などを含めると
どうしても CO₂ 排出が大きくなりやすいと言われています。
そのため欧米では、環境負荷の少ない素材を求める声が年々高まり、
植物由来の素材やリサイクル素材が注目されるようになりました。

環境に配慮した素材は、
「特別な環境活動をしている人たちだけの選択」ではありません。
むしろ、ふだんの買い物の中で
ちょっと気をつけてみるだけでできる小さな行動です。

たとえば、石油由来の新しい素材を使うよりも、
植物由来の素材やリサイクル素材を使うことで
CO₂ の排出を減らせるケースがあります。
素材を少し変えるだけで、
つくる過程の“環境負荷の重さ”は大きく変わってきます。

never leather が植物由来の素材を採用しているのも、
こうした考え方が背景にあります。
ココナッツ由来の成分を発酵させてつくられる素材は、
動物性の革や石油由来素材とは異なるプロセスをたどります。
微生物の働きを使い、比較的シンプルな工程でシート状に仕上げるため、
できるだけ負担の少ない形で製造することができます。

もちろん、どんな素材にも長所と短所があり、
“これが絶対に正しい” というものはありません。
それでも、自分が大切にしたい価値観に沿って選ぶことは、
気持ちよくものを使い続けるうえで大きな意味があります。

環境にやさしい素材を選ぶことは、
毎日の暮らしの中でできる、無理のないアクションです。
ひとつひとつの選択が、小さくても確かな変化を生み出していきます。

never leather のプロダクトが、
そんな“気持ちよい選び方”の一つとして寄り添えたら嬉しいです。